会社や自身の信頼を獲得する目的で、商品説明をしないコラム的な記事を書く人が増えている。

媒体はブログ、ニュースレター、HP、メルマガなど様々だが、アピールしたいポイントは大きく2つ。人柄か専門性だ。

私が、「コンサルタントの日常」という一見くだらないブログを書いているのは、人柄を知ってほしいからである。

ただ、この手のコラムは賛否両論で反対する人もいる。何を食べたかだとか、そんなことはビジネスには関係ないとする「ドライ」な人達だ。私は、あまり「ドライ」な人達とはビジネスをしたくないが、ウェット過ぎるのも困る、ちょうど自分と一緒ぐらいの湿度の人と仕事がしたいと思っているので、敢えてやっている。

売上に結びついているかどうかは分からないが、気持ちのいい仕事をいただくことには結びついているような気がしている。

一方で、誰も反対しないのは、専門性を示すことを書くこと。「広告コンテンツ」と「広告戦略」のカテゴリは、まさにこちらだ。専門性を示すことで、ビジネスに結びつけようとしている。

なお、「響く言葉」というカテゴリは、人柄と専門性の両方を狙っている。広告戦略コンサルタントとしては、「響く言葉」も専門領域のうちだが、しかし、人柄もどうしても伝わってしまう。

さて、どちらにしろ、コラム的な記事を書くのはいいのだが、文章力がない方が多い。

あまりにひどい文章は個性になり得るが、中途半端なのは良くない。

表現力はあるのだが、全体として何が言いたいのか分からないというのは一番良くない。何が言いたいのか分かるが、今ひとつ論理が良くわからないというのもこの次に良くない。

そして、この2つがとても多い。

そこで、簡単にこの2つを克服する方法をお伝えしたいと思う。

転1

やはり基本に戻ることだ。

昔学校で「起承転結」ということを習ったと思う。

ただ、言葉は憶えていても、具体的にどういうことで、どうしたらいいのかさっぱり分からないという方も多いだろう。

下図を見て欲しい。

▲クリックすると拡大図

これは、G9Mのコンテンツの1つで、「6ステップ広告作成法」と呼ばれるものだ。

「AIDCAの法則」という広告コンテンツ作成法に基いているが、それだけでは実際の落とし込みが難しいので、6ステップに分解した。

詳しく知りたい方は、http://www.itbt.biz/G9M/etc/G9M.pdf をご覧いただきたい。

この表を元に、起承転結に落としこんで行けばいい。

「誘導」は、文章の表題。残りは5ステップあるので、「起・承・転・結」のどれかが重複することになる。

「起」を短くして、いきなり「承」に入り、「転」を2ステップにするか、「起」を長く2ステップにして残りは1ステップずつにするか、どちらかが一般的で初心者には無難である。

具体例は、この記事自体だ。見出しを「起・承・転・結」にして、読者の理解に貢献しているつもりだ。

転2

「この表を元に、起承転結に落としこんで行けばいい」って、なんとなくわかるけど難しそう――と思われた方もいらっしゃるだろう。だが、実際はそんなに難しいことではない。

「表現力はあるのだが、全体として何が言いたいのか分からないというのは一番良くない。何が言いたいのか分かるが、今ひとつ論理が良くわからない」と先に書いた(こういう人達のための記事であることも)。

こういう事態になる原因は、大きく2つなのだ。

  1. 誰に・何を・なぜ書いているのかが、筆者の中で明確でない
  2. (ある程度)明確であっても、書く順番が適切でない

なので、文章を書く前に、メモレベルの箇条書きでいいので「誰に・何を・なぜ」書くのかを書き出して欲しい。これで1が解消する。

そして、前掲表(「ソース」欄の「SWOT分析」というのは、今回は無視してください)を見ながら、順番通りに当てはめていけばよい。これで2も解消する。

まあ、「習うより慣れよ」である。実際に試してみて欲しい。言いたいこともそれを説明する論理も分かりやすくなっているはずだ(ただし、その論理そのものが正しいかどうかまでは保証できない。論理性があるようにみえるようになるということまでだ)。

コラムではないがDMでこれを実践したところ、成約率が15倍になった事例もある。だまされたと思ってやって見るには、なかなか魅力的な数字ではありませんか?